和室を洋室にリフォーム
●洋室を選ぶメリット
・お掃除のしやすさが魅力
小さな子どもがいる場合、和室特有の畳や障子は傷みやすく、見た目の美しさを保ちにくいという点があります。一方、洋室であれば、フローリングに水気のものや食べ物をこぼした場合もすぐに拭き取ることができますし、障子に穴を開けられてしまう心配もありません。また、ダニやカビ対策のため、畳は定期的に天日干しを行う必要がありますが、フローリングの場合は床拭きや掃除機のみで大丈夫。毎日の掃除に時間をかけられない主婦にとっては嬉しいメリットです。
・重い家具を置いても大丈夫
以前は「高齢者向けの部屋=和室」というイメージがありましたが、最近では洋室を好む高齢者も少なくありません。その理由の一つに「重い家具類を気兼ねなく置ける」という点があります。畳の場合、イスやベッドなどの重い家具類を置くと、痕がついたり凹んでしまうというデメリットがあります。暮らし始めの頃は布団の上げ下ろしや、正座での生活が苦にならなかった人も、年齢を重ねるにつれてイスやベッドでの生活のほうが楽だという人もいます。その点、洋室の床材は重い家具類を置いても畳ほどには痕や凹みがつきにくくなっています。
●洋室へリフォームするときのポイント
・床面のみのリフォーム
和室から洋室へ手軽にリフォームしたい、あるいは費用を抑えたいという場合は、畳からフローリングへのピンポイントリフォームが良いでしょう。この場合、畳よりもフローリングのほうが薄いため、下地工事を行って床の底上げを行う必要があります。
・押入れをクローゼットへリフォーム
収納スペースを増やして部屋の使い勝手を良くしたい場合は、押入れをクローゼットにリフォームするのが良いでしょう。クローゼットの内部に棚を設置できるほか、子どもの学習スペースとして活用できるように机を内蔵したデザインにしたりと多様なアレンジが可能です。さらに、ふすまから折れ戸に変更することで、より洋室らしさがアップします。
・部屋全体のフルリフォーム
部屋全体の雰囲気を和から洋へ変更したい場合は、フルリフォームするのが良いでしょう。この場合、ふすまや障子、窓枠のほか、壁に貼るクロス素材など、さまざまなパーツを自分で選択することができます。クロス素材は、デザインだけでなく防汚加工や吸放湿加工を施したものなど種類が豊富にありますから、好みや用途に応じて選ぶことができます。